プロ棋士の杉本和陽さんは、2025年4月25日、棋聖戦挑戦者決定戦で永瀬拓矢九段を165手で破り、藤井聡太棋聖への挑戦権を獲得しました。
この勝利により六段へ昇段した杉本さんですが、藤井聡太さんとは違いプロになるのにかなり苦労されたとの事です。
今回はそんな杉本さんの経歴学歴が気になりましたので、調査しましたので最後まで読んでいってください!
杉本和陽プロフィール

- 名前:杉本 和陽(すぎもと かずお)
- 生年月日:1991年9月1日(33歳)
- 出身地:東京都大田区
- 学歴:攻玉社高等学校卒業
- 段位:六段(2025年4月昇段)
- 棋士番号:310
- 所属:日本将棋連盟(関東)
- 師匠:米長邦雄永世棋聖(米長の最後の弟子)
- 趣味はバスケットボール
- 対局時にはウィダーインゼリー(現Inゼリー)を好んで食べる
- 2020年1月、前年に一般女性と結婚していたことを発表
杉本和陽の経歴学歴!幼少期からプロまでの道のりは?
杉本さんはプロになられるまで相当な苦労をされたそうです。
それではどのような道を歩みプロになられたのか順番に見て行きましょう!
幼少期から小学生時代

杉本和陽さんは1991年9月1日に東京都大田区で生まれ、お父さんがアマチュア二段の将棋好きだったので、家では小さい頃から将棋が身近にある環境で育ちました。
杉本さんが将棋を始めたのは6歳の時で、お父さんが将棋を指しているのを見ているうちに興味を持って、自然と将棋のルールを覚えていったそうです。
きっと毎日のようにお父さんと将棋を指していたのでしょうね。
杉本和陽さんの出身小学校は情報がなく非公開でしたが「東京都大田区内の公立小学校のいずれか」である可能性が高いですね!
池上小学校、久原小学校、六郷小学校とこの辺りでしょう!
小学生になると、杉本さんの将棋の才能がどんどん花開いていきます。
小学校5年生の時には「第1回全国小学生倉敷王将戦・高学年の部」で見事優勝を果たし、その翌年の2003年には「第28回小学生将棋名人戦」でも優勝という素晴らしい成績を残されました。
驚くべこことにこの大会には後にプロ棋士や女流棋士として活躍する菅井竜也さん、斎藤慎太郎さん、西田拓也さん、佐々木大地さん、里見香奈さんなども参加していて、まさに将来のスター棋士たちが集まった大会だったのです!
小学生名人戦で優勝した実績が認められて、2003年9月に杉本さんは奨励会という将棋のプロを目指す人たちが通う機関に6級で入会されました。
師匠となったのは米長邦雄永世棋聖という将棋界の大御所です。


米長さんは杉本さんの実力を高く評価していて、奨励会入会前から有段者と互角に戦える力があったため「最後の弟子にしたい」と言って門下に迎え入れたそうです。
杉本和陽さんは、将棋好きの父親の影響で幼い頃から将棋に親しみ、持って生まれた才能と努力によって小学生時代から全国レベルで活躍し、名門の米長門下でプロ棋士への第一歩を踏み出し、幸先のいいスタートを切りました。
中学生時代
出身中学校:攻玉社中学校

〒141-0031 東京都品川区西五反田5丁目14−2

2004年4月攻玉社中学校に入学され、男子校でなかなか偏差値も高い学校ですね!
杉本和陽さんは小学生の頃から将棋が得意でしたが、本当に本格的に将棋の世界に足を踏み入れたのは中学生になってからでした。
中学生になると、杉本さんの将棋への取り組み方が一変し、これまで以上に真剣に将棋と向き合うようになり、中学生の間に初段・二段を経て全国大会でも素晴らしい成績を収めるようになりました。
この頃の杉本さんは、ただ将棋が強いだけでなく、将棋の定跡という基本的な手順や戦術を幅広く勉強していました。その知識の豊富さは周りの人たちから”将棋伝道師“と呼ばれるほどだったとのことです。
まるで将棋の百科事典のような存在だったのでしょうね。
そして中学3年生の頃、杉本さんは「プロ棋士になりたい」という強い決意を固めた時期で、それまでも将棋は好きでしたが、この時期に将棋への情熱がさらに燃え上がったのです。
きっと全国大会での経験や、他の強い棋士たちとの出会いが、杉本さんの心に火をつけたのかもしれません。
中学生時代の杉本さんは、将棋の実力を着実に伸ばしながら、同時に将棋に関する深い知識も身につけていき、何より大切なのは、この時期にプロ棋士への道を歩む覚悟を決めたことで、まさに杉本さんの将棋人生における重要な転換点となった時期だったのではないでしょうか。
高校時代
2007年4月攻玉社高等学校入学

杉本和陽さんは2007年4月に東京都品川区にある攻玉社高等学校に中学からエスカレーター式で入学し、高校生活を送りながらも、将棋への情熱は全く衰えることがありませんでした。
高校2年生の秋となる2008年9月、杉本さんは奨励会で三段に昇段し大きな節目となりました。
三段になるということは、いよいよプロ棋士への最後の関門である「三段リーグ」に参加することができます。
三段リーグというのは、プロ棋士になるための最終試験のようなもので、ここで上位の成績を収めなければプロ棋士になることはできません。
しかし、第44回三段リーグから参加しましたが、三段リーグは想像以上に厳しい世界で、杉本さんは高校在学中から戦い続けましたが、なかなかプロ昇段の壁を破ることができませんでした。
高校時代の杉本さんは、師匠である米長邦雄永世棋聖から本格的な指導を受けており、その教えを受けられることは本当に貴重な経験だったでしょう。
また、杉本さんは将棋一筋というわけではなく、趣味でバスケットボールも楽しんでいて、きっと将棋で頭を使った後は、バスケットボールで体を動かしてリフレッシュしていたのかもしれませんね!
杉本さんの高校時代は、学業と将棋の両立に加えて、プロ棋士への挑戦が始まった重要な時期でした。
下積み時代からプロになるまで

杉本和陽さんは高校を卒業した後も、杉本さんはプロ棋士への夢を諦めることなく、奨励会三段リーグで戦い続けました。
2008年から参加した三段リーグでしたが、プロになるための昇段は本当に厳しく、「あと1勝すればプロになれる」という場面を何度も経験しながらも、その壁を越えることができない日々が続き涙ものです。
13期目には次点(3位)となり、16期目でもあと一歩のところで届かず、本当に苦しい時期だったと思います。
高校を卒業してからも、杉本さんの三段リーグでの苦闘は続き、その期間はなんと8年半、17期という長い年月でした。多くの人が諦めてしまいそうな長い期間ですが、杉本さんは決して諦めることなく、プロ棋士への夢を追い続けました。
しかし、第60回三段リーグ(2017年3月)最終日に連勝を決めて12勝6敗・2位の成績で、ついに四段昇段を果たしプロ棋士になったのです!
25歳でのプロ入りでした。長い下積み時代を経て、ようやく夢が叶った瞬間でした!
プロ棋士になる

プロになってからの杉本さんの活躍も目覚ましいものがあります。
デビュー初年度の2017年には、第3期叡王戦四段予選決勝で今や超有名な藤井聡太さんと対戦しましたが、惜しくも敗れてしまいました。
それでも2018年の順位戦では4勝6敗の成績を残し、以降も安定した成績を続けています。
特に2019年の第32期竜王戦では、昇級者決定戦で1回戦から7連勝という素晴らしい成績を収め、5組への昇級を決められ素晴らしいです!
長い下積み時代を経験した杉本さんは「劣等感は今も拭えていません」と謙虚に語っていますが、その経験こそが彼の強さの源になっているのかもしれませんね。
そして2025年度、第96期棋聖戦で本戦1回戦では前期挑戦者の山崎隆之さんを破り、準決勝でも同期昇段の西田拓也さんに勝利し、挑戦者決定戦では永瀬拓矢九段に逆転勝ちを収め、ついに初のタイトル挑戦を決め、この活躍により六段にも昇段しました!
杉本さんは師匠である故・米長邦雄永世棋聖のもとで、幼少期から将棋を続けてきた努力家です。
2025年1月には公式戦通算200勝も達成するなど、地道な努力を積み重ねてきました。
杉本和陽さんの物語は、夢を諦めずに努力し続けることの大切さを教えてくれていますね!
高校卒業後から25歳でプロ入りするまでの長い道のり、そしてプロになってからも着実に実力を伸ばし、ついに2025年には初のタイトル挑戦まで果たした彼の姿は、多くの人に勇気と希望を与えてくれるでしょう!
杉本和陽は藤井聡太とは違い非エリートの努力家で苦労人!

比較されることも多いお二人ですが、どのような経歴の違いがあるのか調査致しましたので見て行きましょう!
項目 | 杉本和陽 | 藤井聡太 |
---|---|---|
生年月日 | 1991年9月1日(33歳) | 2002年7月19日(22歳) |
出身地 | 東京都大田区 | 愛知県瀬戸市 |
師匠 | 米長邦雄永世棋聖 | 杉本昌隆八段 |
プロ入り時期 | 2017年(25歳、三段リーグ17期目で昇段) | 2016年(14歳2カ月、史上最年少で昇段) |
棋士としての経歴 | 非エリート・苦労人。長い下積みと粘りで夢をつかむ | 典型的なエリート。最年少記録を次々と更新 |
タイトル戦登場 | 2025年棋聖戦が初登場 | 既に七冠・タイトル通算29期(歴代5位) |
棋風 | 振り飛車党(ゴキゲン中飛車・三間飛車など多彩) | 居飛車党を中心にオールラウンド、AI流の最先端将棋 |
強み | 終盤の粘り強さ、逆境での精神力、柔軟な戦型選択 | 圧倒的な終盤力、独創的な構想力、安定した勝率 |
エピソード | 三段リーグで17期苦闘し、年齢制限ギリギリでプロ入り | デビューから29連勝、最年少タイトル獲得など記録ずくめ |
世代 | 30代前半 | 20代前半 |
杉本和陽
- プロ入りまでに非常に長い下積み時代を経験し、25歳でギリギリ昇段。これは現行制度下でタイトル挑戦者となった棋士の中で最年長記録です。少年時代は全国大会で活躍するも、三段リーグで17期(約8年半)苦しみ続けた「苦労人・努力家」型
- 棋風は現代将棋では少数派の振り飛車党。終盤の粘りや逆転力、柔軟な戦型選択が持ち味
- タイトル戦は2025年棋聖戦が初登場で、「絶対王者」藤井聡太に挑戦する立場
藤井聡太
- 14歳2カ月でプロ入りし、デビューから29連勝など最年少記録を次々と更新した「エリート」型。2025年時点で七冠、タイトル29期獲得と将棋界のトップに君臨
- 棋風はAI研究を取り入れた最先端のオールラウンド型。圧倒的な終盤力と独創性、安定した勝率が強み
- すでに「絶対王者」としてタイトル戦に何度も登場し、若くして将棋界の中心的存在
天才型の藤井聡太さんと努力型の杉本和陽さんて感じですが、お互い努力家で天才だと筆者は感じます。
ただやはり藤井さんはデビューも早く才能の開花が早かったのでしょう。
それは杉本さんには本当に悔しいことだと思いますが、現在は同じレベルで戦えるところまできています。
これは非エリートである杉本さんの天才的な努力があったからでしょう!
まとめ
杉本和陽さんは、2025年棋聖戦での初タイトル挑戦を筆頭に、強豪撃破と安定した成績で将棋界の新たな主役候補として活躍しています。
プロデビューまで相当苦労されただけに、現在も忍耐力が強くまだまだ成長されることでしょう!
藤居聡太さんとの対局も含め、今後のさらなる飛躍が期待される存在ですね!
筆者の感想
藤井さんのようなエリート天才型はまれにいますが、やはり成功される方は、成功するまで諦めない方ですね!
筆者もなかなか続かないものが多いので、肝に銘じて挑戦していきたいものです!
皆さんも今諦めそうなことがあれば、杉本さんのように諦めなかった先を想像してモチベーションを上げてみてください!
まあそれが難しいですよね(笑)
それではこれからの杉本さんのご活躍を皆さんで応援していきましょう!
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