中谷潤人さんは、現在WBC世界バンタム級王者として活躍中で、2025年2月24日に東京・有明アリーナで行われた3度目の防衛戦で挑戦者ダビド・クエジャルを3回KOで下しました!
この勝利により、プロデビューからの連勝記録を「30」に伸ばし、そのうち23勝がKOでダウン経験なしという圧倒的な成績を誇っています!
今回はそんな中谷潤人さんはどのよつに強くなってきたのか、学生時代の過ごし方や経歴を調査致しましたので共に見ていきましょう!
中谷潤人のプロフィールと経歴まとめ

- 名前:中谷潤人(なかたに じゅんと)
- 生年月日:1998年1月2日生まれ
- 身長: 173 cm
- スタイル: 左ボクサーファイター
- 戦績: 30戦30勝(23KO)
- 通称: BIG BANG、愛の拳士、ネクストモンスター
- 趣味:海釣り、卓球、バスケットボール
中谷潤人のプロデビュー後の活躍まとめ
- 2015年4月26日にプロデビュー、1回TKO勝利で華々しくスタートする
- デビュー後、着実に勝利を重ね、2016年に東日本新人王MVPと全日本フライ級新人王を獲得!
- 2017年には初代日本フライ級ユース王座を獲得!
- 2019年2月に日本フライ級王座を獲得!
- 2020年11月、WBO世界フライ級王座を獲得し世界チャンピオンになる
- 2023年5月、WBO世界スーパーフライ級王座を獲得し2階級制覇を達成する
- 2024年2月、WBC世界バンタム級王座を獲得し3階級制覇を実現する
- 2025年2月24日、WBC世界バンタム級王座の3度目の防衛に成功する
中谷潤人の最近の活躍
- デビューから30戦全勝(23KO)の驚異的な無敗記録を維持中
- 現在、バンタム級で3連続KO勝利と絶好調を維持している
- 2019年プロボクシング部門新鋭賞、2020年と2022年に殊勲賞を受賞!
- 2023年のアンドリュー・モロニー戦でのKOが各メディアで年間最優秀KOに選出する
- 権威ある米専門誌ザ・リングのパウンド・フォー・パウンドランキングで9位にランクインする
- 中谷潤人は、デビューからの連勝記録で国内記録に迫る勢いを見せています。世界3階級制覇を達成!
中谷潤人さんの経歴のまとめはこんな感じですが、学生時代や、下積み時代、そこからプロデビュー後の活躍を詳しく見て行きましょう!
中谷潤人の学歴と経歴、ダウンなしのボクサーの学生時代とは?
中谷潤人さんは全戦全勝23回KOでダウンを一度もとられていないモンスター級の強さですが、どのようにしてその強さを手にしたのでしょうか?
中谷潤人さんの経歴を幼少期から順番に見て行きましょう!
小学生の頃
出身小学校:三重県東員町立笹尾東小学校

〒511-0232 三重県員弁郡東員町笹尾東4丁目28
中谷潤人さんは1998年1月2日に三重県東員町で生まれました。
幼少期はスポーツに興味はあったものの、特に目立った才能を示すことはなかったそうです。
小学3年生の時、家族で観た極真空手の試合に感銘を受け、礼儀作法も身につけられると両親は思ったそうで極真空手を始められました。
極真空手を始めた中谷さんでしたが、体が小さかったこともあり試合では連戦連敗で、なかなか勝つことができなかったようで、かなり悔しい気持ちになったのではないでしょうか?

しかしながら中谷さんは諦めない心を持ち続け、空手での苦い経験が後の経験に生かされることとなります。
中谷さんは両親が営んでいたお好み焼き屋の常連客から体重別のボクシングを勧められ、小学6年生の時にテレビでボクシングの試合を見て興味を持つこととなります。
中学生の頃
出身中学校:三重県東員町立東員第二中学校

〒511-0233 三重県員弁郡東員町城山2丁目1
中学1年生になると、階級制のボクシングを勧められたことが転機となり、三重県桑名市の元OPBF東洋太平洋スーパーバンタム級王者の故石井広三が会長を務めるKOZOジムに入門されました。
その際、石井広三氏から指導を受け、このジムで初めてボクシングの手ほどきを受け、当時から「大好きな広三会長と一緒に世界チャンピオンになる」という夢を持っており、ボクシングに本格的に取り組むようになりました。

この頃中谷さんは石井会長の指導により、右利きから左利きへと転向しました。
その結果、中学2年生では32.5kg級、翌年には40kg級でU-15全国大会を連覇!素晴らしい才能の開花を見せます!
これにより周りからは将来有望な選手として注目されるようになりました。
卒業後単身アメリカへ
中学3年生の時、中谷さんは「ボクシングで世界チャンピオンになりたい」という夢を叶えるため、高校進学を選ばず、15歳でロサンゼルスに渡ることを決意されました。
15歳でこの決断をしたのは、彼の人生を大きく変えたターニングポイントですが、アメリカへ行くというこの発想はほんとに本気度と人生かけてる感じがしますよね!
最初は両親も心配されたそうですが、中谷さんの決意と意思を尊重し、応援されるようになりました。
親としてはそれは心配ですよね、、でも両親も中谷さんも覚悟が凄いです!
そして中学卒業後の最初の渡米時には、3週間マック・クリハラ氏の指導を受けられました。

クリハラ氏は日本のボクシング界において重要な役割を果たしたトレーナーの一人で、下記のこんな方々を指導しています。
- 薬師寺保栄: クリハラ氏は薬師寺選手を指導し、1993年にWBC世界バンタム級王座を獲得させました。
- 戸髙秀樹: 1999年にWBAスーパーフライ級王座、2003年にはWBAバンタム級暫定王座を獲得する際にクリハラ氏の指導を受けています。
- ポール・バンキ: 1990年にWBCジュニアフェザー級王座を獲得した際、クリハラ氏が初めて世界チャンピオンを育てた例となりました。
- フリオ・ゴンサレス: メキシコ出身の選手で、WBOライトヘビー級王座獲得時にクリハラ氏の指導を受けました。
クリハラ氏は、過去に中谷選手の師匠である石井広三会長も指導した経験があり、日本とアメリカのボクシング交流に貢献した人物として評価されています。
そしてクリハラ氏の下での合宿中、アマチュアのワンマッチに出場し勝利し、中谷さんはボクシング人生初のベルトを獲得されました!
二回目の渡米後、ロサンゼルスでは、言葉も通じない中でトレーナーのルディ・エルナンデス氏のもとで厳しいトレーニングを積み重ねられたそうです。
滞在先はエルナンデス氏の実家「ママズ・ハウス」で、異国での生活に適応しながらボクシングに集中されました。
エルナンデス氏は世界2階級制覇の畑山隆則さんや元WBO世界スーパーフェザー級王者の伊藤雅雪さんなど、多くの世界王者を育てた実績を持つ名トレーナーです!
当時まだ15歳の少年の経験としてはすごいスケールのある話ですよね!

当時のアメリカでの経験について中谷さんは、「スパーリングパートナーがたくさんいるので、実戦練習を豊富にできることがアドバンテージ」と語っています。
そして危険な地域での生活や銃声が聞こえる環境にも負けず、「夢へのわくわく感」が不安を上回っていたと語っています。
この経験が中谷さんを鍛え、後の世界チャンピオンへの道を切り開きました
プロデビューそして新人王獲得
中谷さんは16歳で神奈川県相模原市緑区西橋本にあるMTボクシングジムに入門し、2015年にプロデビューを果たしました。
MTボクシングジムの創設者は元日本スーパーフェザー級王者の高城正宏さんと元駒澤大学ボクシング部専属コーチの村野健さんで、現在、村野氏が会長を、高城氏がマネージャーを務めています。
2015年4月26日、17歳で岐阜商工会議所にてプロデビュー戦を行い、糸賀純一さんを相手に1回1分33秒TKO勝ちを収めました!素晴らしいですね!

デビュー後、中谷さんは破竹の勢いで勝利を重ね、2016年には東日本新人王MVPと全日本新人王の両タイトルを獲得という凄まじい快挙を成し遂げられます。
そして、2019年2月2日のこの日、後楽園ホールで行われた日本フライ級王座決定戦で、望月直樹選手と対戦し、9回23秒TKO勝ちを収めて第57代日本フライ級王座を獲得し日本チャンピオンになられました!
恐ろしいのがこの試合までに中谷さんは17戦全勝(12KO)の成績を収めており驚異的です!
中谷潤人さんのプロデビュー後の活躍は、日本ボクシング界に新たな歴史を刻む素晴らしいものでした。
世界タイトル獲得と今後の展望
2020年11月6日、後楽園ホールでジーメル・マグラモ選手とWBO世界フライ級王座決定戦で対戦し、中谷さんは8回2分10秒KO勝ちを収め、見事にWBO世界フライ級王座を獲得しました!
日本人男子の新世界王者としては、令和に入って初めての誕生となり、またMTボクシングジム所属の選手として初めての世界王者となりました。
2023年5月20日、アメリカ・ラスベガスで行われたWBO世界スーパーフライ級王座決定戦で、元世界王者アンドリュー・モロニー氏(オーストラリア)と対戦し勝利を収めWBO世界スーパーフライ級王座を獲得

この勝利は米国でも大きな注目を集め、米スポーツ局ESPNや老舗専門誌「ザ・リング」から「2023年年間最優秀KO賞」に選ばれるほどのインパクトを残しました!
中谷さんは「本場ラスベガスでの勝利は自分にとって大きな自信になった」と語っています!
2024年2月24日、東京・両国国技館で行われたタイトルマッチで、中谷選手は王者アレハンドロ・サンティアゴ(メキシコ)選手に6回TKO勝ちを収めWBC世界バンタム級王座を獲得!
これにより中谷さんは日本人男子7人目となる、フライ級、スーパーフライ級に続く3階級制覇を達成され、中谷さんの実力が世界的に認められる大きな機会となりました!
他に全勝で3階級制覇を達成したのは井上尚弥さん、田中恒成さんに続いて3人目という快挙です!
その後中谷さんは、WBC世界バンタム級王座では、以下の防衛戦を行っています。
- 2024年7月:初防衛戦でビンセント・アストロラビオを初回KO
- 2024年10月:2度目の防衛戦でペッチ・CPフレッシュマートを6回TKO
- 2025年2月:3度目の防衛戦でダビド・クエジャルを3回KOで下す
凄いのはバンタム級に転向してからの4試合全てをKOで勝利していることです!
そして2025年3月現在、中谷選手のプロ戦績は30戦30勝(23KO)と無敗を誇っており、米国での試合中継でも中谷さんの破壊力に驚きの声が上がっているようです!

次戦として、2025年9月14日に東京でムロジョン・アフマダリエフ選手との対戦が予定されていて、この試合はバンタム級統一戦になる可能性があり、中谷選手のさらなる飛躍が期待されています。
中谷さんの活躍は、日本ボクシング界に新たな時代をもたらし、世界的にも注目を集める存在となっていますね!
まとめ
中谷潤人さんは各階級で圧倒的なパフォーマンスを見せ、日本ボクシング史に名を刻む存在となりました。
特に中谷さんの華麗なKO勝利と無敗記録は国内外から高く評価され、「ネクスト・モンスター」として次世代のスター選手として期待されています!
今後も中谷潤人さんのご活躍を皆さんで応援していきましょう!
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